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太田研究室ブログ

ボヘミアンラプソディー

今日、話題のボヘミアンラプソディーを見ました。

今月は、竹内まりやの40周年記念のMovie Concertのsouvenir the movieを見て、2本目で、こんなことは滅多にないことです。

 

 さて、Queenというと、70〜80年代に全世界で流行ったグループで、私でも知っている。

何曲も懐かしいと思える曲が流れた。

 

 でも、映画の中で、仕事柄、色々と考えることが多かった作品だった。

 まず、主人公は移民の子で、差別されて育っていたこと。空港で仕事するが、周囲から差別される、自分の仕事とは言えない感じ・・・。

 父からは、夜遊びばっかりして・・・といわれて、自己肯定感は低く、何かを求めて夜にクラブ通いをしていた。そんな中で、仲間と出会い・・・バンドでデビューする。

 そうな彼なんだけど、対人関係を結び、コミュニケーションを取るのが、超苦手で、相手の気持ちが読めない。なかなか生きづらい。支えてくれたパートナーとも、LGBTいわゆるゲイと言われる自分とのギャップに苦しむ中、うまくいかなくなってしまう。もちろんスポンサーやバンドメンバーともうまく人間関係が維持できない。彼は他人の意図が理解できにくいことや、寂しさを埋めるための行動、過剰に仕事に集中する毎日の中で体調不良に・・・。最終的に、HIVで亡くなることになる。

 

 先日の知的障害者教育論1のキャリア教育でキャリア発達の話をしたけれど、主人公の生き様は、その中で説明したキャリアの概念、キャリア発達の通りだと思う。最後のシーンのコンサートの場面は、実にいい顔いい表情で、感動した。主人公のキャリアをどう考えて、自らの行き方をあり方を決めていくのか、それを描いているいい作品だと思う。(本当に、演じている俳優陣がほんまもん?と感じるほどいい演技をされていました。)

 

 月末までの上映館が多いらしいので、映画館の大画面、大音響で体験することをお勧めしたい。

ぜひ、特別支援教育を学んでいる目で見て欲しいと思います。授業で感想などを意見交換しましょう。

 

映画館から見た浜大津港

 

 

 

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「夢見た自分を取り戻す」を一気読み!

本学こども教育学科小学校・特別支援学校コースでは、特別支援教育に関する専門科目を学んでいます。

今日の知的障害者教育論1では、交流及び共同学習とインクルーシブ教育システムについて扱いました。

合理的配慮や多様な学びの場などを話したところです。

 

授業の後、井上智さん著の「夢見た自分を取り戻す」を一気読みしました。

予告編「夢見た自分を取り戻す」があります。見てください。

 

2つキーワードが心に残った。というか、刺さった。

「必要なものを取り上げたりしない」

「2人目の井上さんをつくらない」

という言葉だ。

 

一つ目は、大学側の言葉。これは、大学が合理的配慮の趣旨を理解し、井上さんに大学で学ぶべきことを学んでくださいね。必要な配慮はしますよ。という姿勢が表れている。これは、教育サービスを提供するものとして、必要だと思う。

 

2つ目は、井上さんの特別な人である竹田先生の言葉だ。

ディスレクシアなどの障害に対する教員の不理解によりこのような想いをさせてはならないという言葉だ。

これも関係者として、肝に銘じたい。

 

研究室にあるので、ぜひ手にとって読んでほしい。

その中にも紹介されているが、井上さんのYouTubeチャンネルi寅に、学長賞を受賞された卒業制作がある。ぜひ、見てほしい。

 

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中学校に訪問して

今日は、とある中学校に伺った。

 

そこで、美術の授業参観をさせていただいた。

実に暖かい、優しい子どもが多い授業で、ほぼ和気藹々とデザインの授業がされていた。

それはいい。

 

しかし、その中で、数名。

ほとんど学習に参加できていない生徒がいる。

でも、その問題が共有されていない。それが問題。

 

特に、時間がない中で、保護者と共に考えてほしい。それをこれからも応援したい。

それと共に、特別支援学校教諭免許状をとるみなさん

がんばれ!

 

我が家で採れた隼人瓜

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文科省「学びの革新プラン」発表

以下のサイトに、柴山文科大臣により、新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けてとして、学びの革新プランが発表されました。

 ここで使われるのは最新の先端技術ですが、つなぐのは人の気持ち、子どもの学びたいを支えるんですよね。きっと。

 「新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けて ~柴山・学びの革新プラン~」について

 

ここでやっていることは、先端技術ではないけれど、病気療養や外国人、不登校、特定分野に特異な才能を持つ子供など、特別な教育ニーズのある人の教育充実には大事なことなんだろうと思います。

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2E教育の理解と実践

特別支援学校で進路指導をしている元同僚が執筆した本が出版された。

2E教育の理解と実践という本だ。

 

2E?

と思ったが、一般的には、Gifted(才能児)と言われている子供のことで、

並外れた才能を持つ発達障害のことをtwice-exceptional = 2Eというそうだ。

 

この本では、アメリカの取り組みや、小学校、高等学校の教育実践が紹介されている。その中で、高等特別支援学校という、知的障害単一障害の高等部単独設置の特別支援学校での進路指導の取り組みが紹介されている。

ヤンチャな生徒が、自分の生き方を考えて、自らの得意を生かして、林業という職業についていく事例だ。

 

言葉でいうと、自己選択自己決定と簡単に言われるが、そんな簡単じゃない。

 

生徒の得意を生かすためには、教員も、保護者も、関連機関も、もちろん受け入れ先も、様々な情報共有が重要になる。そのための個別の教育支援計画などのツールも必要だろうが、本当に、本当に生徒の気持ちに寄り添って、支援する教員のチームワークが大切だろう。相当色々な苦労をされたのだろうと推察する。

 

いずれ、ゲストスピーカーで、実践を語ってもらいたいと思う。そんなことをざっと読んで感じた。

表紙の写真

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