太田研究室ブログ
特別支援教育研究室主催の研究会
しばらくぶりの更新です。
京都ノートルダム女子大学こども教育学科の特別支援教育研究室主催の特別支援教育AT(アシスティブテクノロジー)研究会が3月21日に開催されます。
こちらのこくちーずというイベント告知サイトにて、共催の日本教育情報学会特別支援教育AT研究会として案内させていただいているのですが、年度末の忙しい時期にも関わらず、午前の部は、80名の定員が埋まりました。
研究室の皆さんなどスタッフを含めると、すごいことになりそうです。
午前中は、特別支援教育におけるプログラミング学習の最先端の情報を共同研究の金森先生による講義と演習です。
午後は、西日本を中心に全国の先生方の実践や研究を10分ごとにテンポよく発表があります。
いろんな先生方から、いろんな実践を学べるまたとない機会です。
午後の部はまだ余裕があります。
乞うご期待です!!
Normalization Seminar 2019―精神障がいのある方と家族のために
今日、ノートルダム女子大学では、
Normalization Seminar 2019―精神障がいのある方と家族のために
という公開講座が開かれています。
Normalization という言葉が生まれたデンマークの先生方から、直接講義を聞ける貴重な機会です。
インクルーシブ教育システムでは日本より一歩進んでるこの国ですが、障害者などの社会的弱者への基本的な支援の考え方や制度の枠組みを学べました。いい制度がある一方で、社会問題等もあり、障害等のある人の数も多そうです。
今、質疑応答ですが、そもそもの質問やいろんな意見が出て、勉強になります!
教育に関する質疑も出て盛り沢山です。教育制度や国民性、歴史が違うので、単純比較は難しいですが、良いところを学びたいです。一例として口頭試問を含む高校卒の統一試験があるそうです。合格しないと、高卒にならないとか。
それと、こども教育学科の学生さんも、ボランティアとして活躍していて、頼もしく思いました。
お疲れ様!
立春を過ぎて
Notredameの近くに、琵琶湖疏水の分線というか、支線が流れています。
明治の人は単純に土木工事だけをするのではなく、四季折々の草木が楽しめるようになっています。きっと今ならコンクリートの土手でガードレールかも・・・
春は桜、そして新緑、秋は紅葉です。癒される憩いの空間になっています。
今は、通勤で通る疏水のラッパ水仙が、とてもきれいに咲いています。
以前在職していた久里浜の研究所前の野比海岸のラッパ水仙は、水仙の会の有志の方の手入れで、正月ごろからきれいなのです。京都は時期的に少し遅れていますが、とてもきれいです。春がどんどん近づいているのを感じます。
北大路橋から見た景色も春を感じます。
桜のつぼみが膨らんでいるように思います。
特別支援学校の研究発表会
特別支援教育は,全ての学校種,つまり,幼稚園や認定こども園,小学校,中学校,高等学校,特別支援学校で,一人一人のこどもの障害や特性による生活や学習の困難を改善・克服し,将来の社会的・職業的な自立に向けて行われています。
この時期は,1年間の教育実践のまとめの時期で,色々と地域の学校などで,教育実践の研究をまとめた研究発表大会が開催されています。
どこの学校も,1年以上取り組んできたテーマに沿った教育実践研究を発表されているので,とても力が入っています。見応えのある研究発表ばかりです。
そんな中
京都市立総合支援学校4校合同研究発表会が開催されました。
2日間に渡り,4校で取り組まれてきた実践研究が発表されました。
東総合支援学校には私が,
北総合支援学校には学生が参加しました。
感想を聞くと,大学では学べない,ほんまもんの実際的な学びができたようです。
京都市の特別支援学校の研究発表会は全国からの参加者があります。NDで特別支援教育を学びたい学生は,地下鉄や市バスなどを使って授業や試験の後に気軽に参加できます。これは大学の地の利がいいからで,本人がその気になればいつでも主体的・対話的で,深い学びが可能になります。これからもできるだけ,ほんまもんの学びができるように情報提供していきます。
隠れインフルエンザって?知っていますか?
私は、以前、病気のある子供達の学校に勤めていた。その頃、同僚の医師からのレクチャーで、日々の仕事で、感染症全般に心を配るのは、職業人として大事だと知った。
そして、今改めて思う。
人と接する機会がある人は、手洗いうがいマスクなどの予防は必要最低限のマナーだと(^_^)
それを習慣化することも、職業準備のために、必要なんだろうと・・・
新聞で隠れインフルエンザという言葉を今回知った。
インフルエンザにかかったことがないという人は特に気をつけよう(^_^)
こどもと関わる仕事に就こうと思っている人は、特に考えてほしいなあと思う。
こんな記事を京都新聞で見た。ぜひぜひ見て考えてほしい。
3月21日の研究会
特別支援教育に関するサイト情報を更新
みなさん
あけましておめでとうございます。と言っても、もう9日ですね。
学生の皆さんは、後期の授業終了が間近で、レポートや後期試験で忙しいことと思います。
今はひと踏ん張りするときです。風邪なども流行っていますので、頑張ってください。
さて、このサイトでは、特別支援教育に関するサイトの情報を掲載しています。(青字のリンクでも、メニューからでも見ることができます。)
先日、定期的に情報交換をしている地域の特別支援学校の先生と一緒に相談して調べ、考えたリンク集に更新しました。
出来るだけ、学生の皆さんや地域の保育園や幼稚園、認定こども園、小・中・高校を始め、特別支援学校の先生にも役立つ公開されている情報を網羅したつもりです。
ぜひぜひ、見てください。もっといいサイトなどがあれば、教えてくださいね。
よろしくお願いいたします。
研究会の情報〜金森先生のブログから
現在,京都ノートルダム女子大学特別支援教育太田研究室では,日本福祉大学金森研究室と共同研究を行っています。
詳細は,このサイトについてに載せていますが,特別支援教育総合研究所で一緒に仕事した仲間ですので,一緒に研究もそうですし,学生の皆さんの夢(共通しているのは,特別支援教育がわかる先生になりたい!ということでしょうか。)が,現実の進路希望になるように,共に応援したいと思っているところです。
先日,金森先生が設置されている
内の研究会情報が更新されました。
学生の皆さんも参加できるものもありますので,チェックしてください。
もちろん3月21日の研究会の情報も掲載されています。
面白そうと思ったら,海外の学会もあるので,細かく調べてみると面白いですよ!
特別支援教育AT研究会について
特別支援教育に関心のある教員等を対象に、障害や特性に応じた学習・生活の質を高めるための支援技術(AT)やICTを活用した教育実践を交流する研究会を大学や各地の研究会と共催にて開催します。公私ともお忙しいことと思いますが、春の京都で共に学びたいと思います。ご参加お待ちしています。
共催・後援(予定含む)
京都ノートルダム女子大学特別支援教育AT研究会(太田研究室),日本福祉大学金森研究室,皇學館大学大杉研究室,島根県立大学西村研究室,大阪人間科学大学中島研究室
AT-Okinawa,大阪支援教育コンピュータ研究会,チャレンジキッズ研究会,東海特別支援教育カンファレンス,なんとカンファレンス,マジカルトイボックス,(一社)日本支援技術協会
日時 2019年3月21日(木)10時〜16時
会場 キャンパスプラザ京都
京都駅下車すぐ(〒600-8216京都市下京区西洞院通塩小路下る)
主な内容
10時〜12時
・ビスケットを味わおう(プログラミング学習を特別支援教育で!実際に体験しましょう)
13時半〜16時(現在の予定)
・各地の特別支援学校などの実践交流(西日本中心に多くの実践を紹介)
・肢体不自由のある子供のAT活用を動画でいっぱい紹介
・特別支援教育でのiPad活用 10年の総括!?
・視線入力でeスポーツ
・学生と現職教員のCNS(Closed Networking Service)を使った実際的な学び
京都ノートルダム女子大学・日本福祉大学共同研究
・肢体不自由児の遠隔社会見学の取組
申し込みは、 こちらのサイト特別支援教育AT研究会2019、もしくは下のQRからお願いします。
パブコメ始まりました!
特別支援教育の専門科目では、学習指導要領に基づいて、教育課程や具体的な教育内容などを学びます。
どのような教科、領域などを、どのように教室の学習で学ぶこども達の障害や特性、実態に応じて、授業するのか、こども達が学ぶのかが、学習指導要領で示されています。
それが10年ごとに見直されているのですが、幼・小・中が先に示され、その後高等学校・特別支援学校高等部が示されます。
現在、
パブコメといわれる、意見を出すことができる期間になっています。
知的障害者教育論や肢体不自由者教育論の中で取り扱った小中学部との違いを見てみるといいかもしれません。
みんなでしっかり見て、読んで、考えましょ!
意見があったら言いましょう!
ボヘミアンラプソディー
今日、話題のボヘミアンラプソディーを見ました。
今月は、竹内まりやの40周年記念のMovie Concertのsouvenir the movieを見て、2本目で、こんなことは滅多にないことです。
さて、Queenというと、70〜80年代に全世界で流行ったグループで、私でも知っている。
何曲も懐かしいと思える曲が流れた。
でも、映画の中で、仕事柄、色々と考えることが多かった作品だった。
まず、主人公は移民の子で、差別されて育っていたこと。空港で仕事するが、周囲から差別される、自分の仕事とは言えない感じ・・・。
父からは、夜遊びばっかりして・・・といわれて、自己肯定感は低く、何かを求めて夜にクラブ通いをしていた。そんな中で、仲間と出会い・・・バンドでデビューする。
そうな彼なんだけど、対人関係を結び、コミュニケーションを取るのが、超苦手で、相手の気持ちが読めない。なかなか生きづらい。支えてくれたパートナーとも、LGBTいわゆるゲイと言われる自分とのギャップに苦しむ中、うまくいかなくなってしまう。もちろんスポンサーやバンドメンバーともうまく人間関係が維持できない。彼は他人の意図が理解できにくいことや、寂しさを埋めるための行動、過剰に仕事に集中する毎日の中で体調不良に・・・。最終的に、HIVで亡くなることになる。
先日の知的障害者教育論1のキャリア教育でキャリア発達の話をしたけれど、主人公の生き様は、その中で説明したキャリアの概念、キャリア発達の通りだと思う。最後のシーンのコンサートの場面は、実にいい顔いい表情で、感動した。主人公のキャリアをどう考えて、自らの行き方をあり方を決めていくのか、それを描いているいい作品だと思う。(本当に、演じている俳優陣がほんまもん?と感じるほどいい演技をされていました。)
月末までの上映館が多いらしいので、映画館の大画面、大音響で体験することをお勧めしたい。
ぜひ、特別支援教育を学んでいる目で見て欲しいと思います。授業で感想などを意見交換しましょう。
映画館から見た浜大津港
「夢見た自分を取り戻す」を一気読み!
本学こども教育学科小学校・特別支援学校コースでは、特別支援教育に関する専門科目を学んでいます。
今日の知的障害者教育論1では、交流及び共同学習とインクルーシブ教育システムについて扱いました。
合理的配慮や多様な学びの場などを話したところです。
授業の後、井上智さん著の「夢見た自分を取り戻す」を一気読みしました。
予告編「夢見た自分を取り戻す」があります。見てください。
2つキーワードが心に残った。というか、刺さった。
「必要なものを取り上げたりしない」
「2人目の井上さんをつくらない」
という言葉だ。
一つ目は、大学側の言葉。これは、大学が合理的配慮の趣旨を理解し、井上さんに大学で学ぶべきことを学んでくださいね。必要な配慮はしますよ。という姿勢が表れている。これは、教育サービスを提供するものとして、必要だと思う。
2つ目は、井上さんの特別な人である竹田先生の言葉だ。
ディスレクシアなどの障害に対する教員の不理解によりこのような想いをさせてはならないという言葉だ。
これも関係者として、肝に銘じたい。
研究室にあるので、ぜひ手にとって読んでほしい。
その中にも紹介されているが、井上さんのYouTubeチャンネルi寅に、学長賞を受賞された卒業制作がある。ぜひ、見てほしい。
中学校に訪問して
今日は、とある中学校に伺った。
そこで、美術の授業参観をさせていただいた。
実に暖かい、優しい子どもが多い授業で、ほぼ和気藹々とデザインの授業がされていた。
それはいい。
しかし、その中で、数名。
ほとんど学習に参加できていない生徒がいる。
でも、その問題が共有されていない。それが問題。
特に、時間がない中で、保護者と共に考えてほしい。それをこれからも応援したい。
それと共に、特別支援学校教諭免許状をとるみなさん
がんばれ!
文科省「学びの革新プラン」発表
以下のサイトに、柴山文科大臣により、新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けてとして、学びの革新プランが発表されました。
ここで使われるのは最新の先端技術ですが、つなぐのは人の気持ち、子どもの学びたいを支えるんですよね。きっと。
「新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けて ~柴山・学びの革新プラン~」について
ここでやっていることは、先端技術ではないけれど、病気療養や外国人、不登校、特定分野に特異な才能を持つ子供など、特別な教育ニーズのある人の教育充実には大事なことなんだろうと思います。
2E教育の理解と実践
特別支援学校で進路指導をしている元同僚が執筆した本が出版された。
2E教育の理解と実践という本だ。
2E?
と思ったが、一般的には、Gifted(才能児)と言われている子供のことで、
並外れた才能を持つ発達障害のことをtwice-exceptional = 2Eというそうだ。
この本では、アメリカの取り組みや、小学校、高等学校の教育実践が紹介されている。その中で、高等特別支援学校という、知的障害単一障害の高等部単独設置の特別支援学校での進路指導の取り組みが紹介されている。
ヤンチャな生徒が、自分の生き方を考えて、自らの得意を生かして、林業という職業についていく事例だ。
言葉でいうと、自己選択自己決定と簡単に言われるが、そんな簡単じゃない。
生徒の得意を生かすためには、教員も、保護者も、関連機関も、もちろん受け入れ先も、様々な情報共有が重要になる。そのための個別の教育支援計画などのツールも必要だろうが、本当に、本当に生徒の気持ちに寄り添って、支援する教員のチームワークが大切だろう。相当色々な苦労をされたのだろうと推察する。
いずれ、ゲストスピーカーで、実践を語ってもらいたいと思う。そんなことをざっと読んで感じた。
関西空港の風景です
今日から3日間、日本LD学会の新潟大会(大会のホームページに飛びます)
また掲示板に参加レポートします。
インクルーシブ教育システムに向けた取り組みや発達障害のある幼児児童生徒や大学生への取り組みなど、多くの発表が予定されています。
ちなみに、関空の連絡橋はまだ工事中です。
本当は、ここに橋があったんだろうと思われる箇所。
その続きで、突然道路が・・・元々続いていたんだよね。きっと・・・早く復旧してほしいものです。
知り合いの出版
知り合いが、正確には、知り合いの連れ合いが出版されました。というか、出版されます。
今なら、特典付きのようです。
という本です。(青字のところをクリックしてください)
著者: 井上智
編: 執筆協力 井上 賞子
監修: 佐藤里美
ISBNコード : 978-4-907576-50-9 C
価格: 1,944円
発売日: 2018年12月01日
特別支援学校の授業
今週と来週の授業で、特別支援学校の学習活動案の講義と作成演習する。
特別支援学校の教育があまりわからない、そして附属特別支援学校がない本学の学生さんには、授業づくりのイメージがわかないだろう(^_^)
自分の体験から考えるに、それはある意味仕方ない。普通だろうと思う。
できるだけの学修と現場の体験を合わせていくのが大事なのだろう!と思っている。
授業は奥が深くて、難しい。でもとてもやりがいのある楽しい仕事だ!時間をかけて作った教材などが上手く授業の目的にはまった時のこどもの顔は何ものにも代え難い。
そんな入り口に立ってほしい!
最近、特別支援学校の作業学習では、食品加工に取り組まれている学校がある。調理実習の様に作って自分達で食べるのではない。営業許可をとり、商品を地域の皆さんに販売して、働く事を総合的に学べるように工夫されている。
写真は、特別支援学校の卒業生が働く近くの事業所が月に2回本学でパンの出張販売をされている。可能な限り買う様にしている。安くて美味しい!嬉しい時間だ!
教材を購入
昨日百円ショップに行くと、以前見たことのないものを発見
思わず購入!
一番は、おまめさんつかみゲーム!
これは、以前から不器用さを体験する教材として、軍手とお箸、ビーズで用意していたもの。
市販ゲームで、大きなものはあったが、100円はうれしい。
それと、えんぴつの持ち方を学ぶための三角の鉛筆
持ちやすい!
それと以前からある型はめパズル。数種!
こんなものがあるんやから、たまに通らないといけない!
今日の肢体不自由者教育論1
今日1限の肢体不自由者教育論1の6回目は、自立活動のうち、身体の動きと健康の保持を扱いました。
今日話した内容は、肢体不自由教育の根幹であり、本当に大事な領域になりますので、やむなく休んだ人は、下記のビデオを見てください。
独立行政法人教職員支援機構の教職員向けの講義配信で、文部科学省分藤賢之特別支援教育調査官による講義です。
また、感想を聞かせてください。
会議室充実!
明日の授業で紹介するために、準備を進めてきました。
特別支援学校で使われている教材や環境の工夫などの写真が充実してきました。
明日の学生の皆さんの反応が楽しみです。
明日は、肢体不自由教育論1です。
11月の北大路橋
11月1日の北大路橋からの風景
いい天気で、木々が色づきはじめ、気持ちいい朝(^_^)
また今月もがんばろ!
共同研究室を設置しました。
このサイトを運用するために、京都ノートルダム女子大学と日本福祉大学の学生とその卒業生をはじめとする特別支援教育に関わる先生方のための学修と研修のためのサイトを準備しています。
ようやく動き出せそうです。
研究室ブログ設置
本日、太田研究室のサイトを開設準備の途中に、ブログを設置しました。
これから、講義や研究に役立つポータルサイトになるように、色々な情報を発信していきたい。