太田研究室ブログ
ある日本人の動画の紹介
昨年3月、アメリカ合衆国のカリフォルニア州立大学ノースリッジ校主催の障害者とテクノロジー会議に参加した。通称CSUNと言われる世界最大級の会議だ。
そこで、いろんな人に出会った。特別支援教育に関わらず、障害のある人の生活や学びにテクノロジーを活用する様々な研究発表がされていた。
その会議では、日本人だけでなく、様々な人と出会ったが、IBMで研究者として働く日本人と出会った。その時、名刺交換した。
先ほど、ひょんなことから、IBMのYouTubeに掲載されている動画を発見した。彼女の日常が紹介されていて、当たり前の生活以上の海外の企業で研究者として活躍されている日常が描かれていた。
よくわかる。実にいい。失礼だけれど・・・皆さんに見てほしいので書いた。
早春を感じますね
令和2年になり、後期の授業が始まっています。
特別支援教育に関する授業も進んでいますが、今日は、教育とは関係のない話題を・・・
下に紹介した写真ですが、いつも通る北大路橋の朝日です。きれいでしょ?
これは南に向いて撮影したもので、夏だともう太陽が高いのですが、この季節はこんな風にきれいに比叡山、東山と調和しているなあと感じます。
次は、京都市内に流れている琵琶湖疎水分線です。
琵琶湖疎水については、以下の本が詳しいですが、明治時代に日本人だけで作られた人工的な河川です。(基礎的な研究は田邉朔郎さんの工部大学校の卒業論文です。すごいですね。卒業論文です。)今の土木事業だとコンクリートで固められ、情緒を感じないのですが、土手の上部は桜や紅葉が植えられ、その根元には様々な草木が植っています。この季節になると、ラッパスイセンがボチボチ咲き始めます。春ですね。
京都インクライン物語 (中公文庫) (日本語) 文庫 – 1994/9 田村 喜子 (著)
琵琶湖から疏水を引いた人脈と技術 - j-stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rcmcjs/3/0/3_0_31/_pdf
そして、最後の写真は、先日鴨川の河原で食事中の大型ネズミ、カピバラです。
外来生物なので、国内の自然や生態系に悪影響を及ぼすかもしれないのですが、個人で駆除もできないし・・・、こうして見てみるとなかなか可愛い。
子年だしね。いいことありそう!!
特別支援学校などでも、春を感じる生活単元学習の授業が行われているんだろうなあ・・・そんなことを思って今日のブログを書きました。
皆さんにとって、いい一年でありますように!!
令和元年が暮れます
令和元年12月29日の今朝、珍しく朝日新聞を読んだ。
一面の天声人語が、ユニバーサルフォントの話題だった。
小春良読体と言う読みやすいフォントに関する論述だった。
これは、東京女子大の小田先生の開発で市販されている。
共同印刷と東京女子大開発の「小春良読体」イワタから発売 ユニバーサルデザインで読みやすく | プリント&プロモーション
この紹介記事を見てみると、確かに見やすい。
障害のあるとかないとかではなく、誰もが読みやすいそんなことが当たり前になってほしい。加齢で誰もが感じる読み辛さが、楽になるって素晴らしいと思う。
また、来年も色んな気付き、学びをしたい。皆さんよろしくお願いします。
高校からのお客さん
今週は、高校からのお客さんが来学されている。
本学は2学部5学科ある。そのうちの一つ、こども教育学科に来たい学生もいるだろう・・・大学体験では、先生になりたい高校生に大学生活をイメージしてもらうために、それぞれの学科の教員の専門性を活かしての模擬授業や体験がある。大学生になってからの授業や実際にどんなことをするのか、どんな風に学ぶのかを体験してもらう。
特別支援教育からはこんな授業と体験を行った。
模擬授業として「UDな授業~どの子にとってもあると嬉しい授業のポイント」を行った。
どの子にとってもわかりやすい授業にするには、どの子もわかる授業にすることが大事だと思う。
そのためのユニバーサルデザインの視点からの授業が大切だ。
体験コーナーは、「障害のあるこどものためのおもちゃやコミュニケーションツール」として、障害のあるこどもも遊べるおもちゃやコミュニケーションツールなどを一部展示し、体験してもらった。
こども教育学科からの他の授業は「ファーブル(携帯用小型顕微鏡)をのぞいてみよう」「手作り楽器を作ってみよう」と、計3つの体験を3日間にわたってしてもらった。
高校生の素朴な感想を聞きたいなあと思う。
先日、特別支援教育研究室に図書が入りました!!
みなさん
どうも!元気でやってますか?
先日、発注していた特別支援教育研究室置きの特別支援教育関連図書が入荷しました。
マンガから、専門書までいろいろと考えて購入しましたので、障害のある子どもの理解や模擬授業、卒業論文に役立ててください。
これからも資料が必要なら、要望を聞きますよ!!>まってます!!
特別支援教育AT研究会の開催について(一次案内)
京都ノートルダム女子大学太田研究室では、日本教育情報学会特別支援教育AT研究会をはじめ、大学研究室、教職員の研究会等との共催にて、下記の通り研究会を計画しています。
現在は、参加者と発表者を募集しています。
午前中は、基調講演として、SMA当事者による講演から学びます。その方の現在は視線入力装置をフル活用して生活を広げておられ、原稿執筆などもされています。支援機器ユーザの声を聞き、特別支援教育でのAT活用について考えるまたとない機会です。
午後は、教員セッションと学生セッションに分かれ、学生セッションでは、共催大学の特別支援教育ゼミの学生の卒業論文の構想発表会となる予定です。
以下は、概要です。
学会発の一次案内はこちら R1.3.20jseiat1.pdf をクリックしてください。
特別支援教育に関心のある教員等を対象に、障害や特性に応じた学習・生活の質を高めるための支援技術(AT)やICTを活用した教育実践を交流する研究会を、各地の大学研究室や研究会と共催にて開催します。今年度は、SMA当事者から基調講演をいただき、新企画として教員セッションと特別支援教育を学ぶ学生セッションを午後に実施します。公私ともお忙しいことと思いますが、春の京都で教員等も学生も共に学びたいと思います。
共催・後援(予定含む)
京都ノートルダム女子大学特別支援教育AT研究会(太田研究室),兵庫教育大学小川研究室,関西学院大学丹羽研究室,神戸親和女子大学武富研究室,皇學館大学教育学会特別支援教育AT研究会(大杉研究室),奈良学園大学中島研究室,日本福祉大学金森研究室,ノートルダム清心女子大学青山研究室,大阪人間科学大学中島研究室,島根県立大学西村研究室,島根大学伊藤研究室,富山大学水内研究室
AT-Okinawa,チャレンジキッズ研究会,DonTAC,マジカルトイボックス,なんとカンファレンス,
(一社)日本支援技術協会,大阪支援教育コンピュータ研究会,NPO法人支援機器普及促進協会,東海特別支援教育カンファレンス
日時 2020年3月20日(金)春分の日 10時〜16時
会場 キャンパスプラザ京都 京都駅下車すぐ(〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る)
開催協力金 500円(学生は除く)
参加定員 120名(埋まり次第締め切ります)
主な内容
10時〜12時
l 基調講演「最先端技術で広がる私の世界」
田中茜吏さん(脊髄性筋萎縮症(spinal muscular atrophy: SMA)当事者)
就学前からレッツチャットを使いこなし、現在は視線入力装置をフル活用して生活を広げています。支援機器ユーザの声を聞き、特別支援教育でのAT活用について考えます。
13時半〜16時
教員セッション
l 各地の特別支援学校などの実践交流(西日本中心に多くの実践を紹介)
学生セッション
l 共催大学研究室を中心に、卒業論文等の構想等の研究発表を口頭及びポスター形式で実施
研究会の詳細(原稿執筆要項等)、申し込み(発表及び参加)、お問い合わせは、特別支援教育AT研究会 2020からお願いします。
病気のこどもの未来の教育を探る!最新の5Gを体験!!
京都ノートルダム女子大学特別支援教育ゼミでは、その名前の通り、特別支援教育に関する研究、特に実践に活かせる研究や学修を行なっています。
そこで今回は、関西学院大学丹羽先生のNTTドコモさんでの実証実験に当ゼミも参加させていただきました。模擬授業を京都ノートルダム女子大学2回、関西学院大学2回の計4回行い、環境を変化させた授業の効果はどうだろうというものです。
現在我が国では、病気などにより自宅や病院から通学できない高等学校の生徒を対象に、遠隔地からの授業参加が認められています。
このサイトに掲載されている情報を見てわかる様に、この通知までは、病気で入院したり、長期欠席している高校生は、休むしかなかったのです。でも、ICTで学習できる様になり、一定数単位取得も可能になりました。
さて、これまでは、SkypeやFaceTi me、Zoomなどのパソコンやスマートフォンなどのテレビ電話機能で遠隔地からの授業参加を行なってきました。
でもこの写真にある様に、ビデオカメラが固定されていたり、自由に動かせても自分で操作が難しかったりします。カメラの位置によっては、見たいところが見えないこともしばしばです。
実際に、この画面だと、板書がほとんど見えませんね。授業中だと、カメラの操作をお願いするにもお願いできないこともあると思います。
現在の回線速度と通信容量だと、これでも限界なんですね。
そこで、数年後に実用化される5G回線への期待が高まるわけです。
5G回線だと、もっと自由に、同じ教室にいるかの様な授業参加が可能になると思います。
5G回線を使い、360度自由に見られるカメラを教室の中央に設置することで、遠隔地の授業参加者や参観者は、タブレットを操作し、自由にいろいろな場所を見ることが可能です。板書を大きく見たり、先生の顔を大きく見たり、友達のノートなどを見たりすることも可能です。
こうした最新の技術を使うと、病気の子供の授業も変わるだろうし、先生の研修なども変わる可能性を感じます。
個人的には、テレビ会議ができるだけで感動していたけれど、そこにホワイトボードやプレゼンテーション画面が共有できる様になり、もはやこれで完成かと思っていました。
しかし、今回の5Gでの授業配信を見ると、まだまだ未来はやってくると感じました。こうしたSociety5.0時代の最新技術こそ、特別支援教育で使わない手はないと思いました。これはこれまでも、そしてこれからも大事なことだと思っています。そんな国内でもまだ体験できない学びをしました。
実証実験に参加した皆さん
お疲れ様でした。いい体験でしたね。
リンク集を見直しました!
みなさん
3連休いかがお過ごしですか?大型の台風が来ていますので、被害がないといいですね。
さて、このサイトの特別支援教育関係のリンク集を修正しました。
サイトが移動していたり、閉鎖されていたりすると、見ることができませんので、一つひとつ確認しました。
このリンク集は、特別支援教育コーディネーターの先生からの情報で、特別支援学校の先生方だけでなく、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校の特別支援教育に関わる先生方に役立つように作りました。
以下のような分類で分けていますが、サイト数が増えて163サイト登録していますので、検索窓でキーワードを入れるといいかもしれません。(なぜかスマホだと文字がダブって入力されるので、PCで検索してください。)
- 発達障害などの理解
- 特別支援学級の学級経営
- 個別の教育支援計画・個別の指導計画など
- 生活単元学習って何?
- 自立活動は何をしたらいいの?
- ユニバーサルデザイン授業~通常学級の学級経営や授業作り
- 学習指導案など
- 授業や宿題で活用できる無料学習教材
- 合理的配慮として何をすればいいのかわからない
- 外部機関に相談したいけど・・・
- 特別支援教育とは?行政機関から
- 特別支援教育とは?教育センターから
- 特別支援学校のセンター的機能って?
- 支援技術やコミュニケーション
- 支援技術などを使った授業づくり
- キャリア発達、社会参加と自立
- 学校から
- 大学や研究機関から
- 民間研究団体等から
- リンク集
- 多様な教育的ニーズ
- イベントや研究会・学会
近々多様な教育的ニーズを分けてメニューを作る予定です。
教育実習中の皆さんは、検索している時間はないかもしれませんが、実習中にも参照できるサイトがありますね。
特別支援学校の教育実習が始まるころには、ここもサポートサイトになるといいかもしれません。
- 学習指導案など
実地教育用学習指導案集|京都教育大学 教務情報
京都教育大学の実地教育用学習指導案をPDF型式で掲載されている。
PTA主催の支援機器展
今日は滋賀県立野洲養護学校のPTA主催の支援機器展がありました。ご縁があり、「知的障害のあるこどもの主体的、対話的で深い学びのための支援機器の活用」というテーマで、ミニ講演と支援機器体験を行いました。
オープンキャンパスで展示している教材を知的障害のあるこどもを対象に選りすぐり、支援機器を使わないといけない背景を解説し、実際に体験してもらいました。保護者や地域の小中学校の先生たち、こども下校後は担任の先生たちが熱心に参加されました。
今回で2回目になるこの取り組みは、今年バージョンアップし、午前中は講演会があり、その後体育館で色々な展示を見て回るというスタイルです。
展示も全国から幅広い領域からの展示があり、私自身も興味深いものでした。お隣の展示は、福井県からの展示で、Lee製作室さんでした。座位保持椅子やクッションなどがかなり工夫されているように思えました。
福祉用具の製造・販売 - Lee製作室
お向かいさんは、ラーゴム・ジャパンさんで、不眠や多動の対策としてチェーンブランケットの紹介をされていました。身体感覚の不安に寄り添うかけ布団なんだそうです。
ラーゴム・ジャパン | Next happiness by lagom ideas
さて、私のミニ講演と展示の最終的な人数は数えていませんが、5〜6セットくらい説明と支援機器体験を行いました。皆さんとても興味を持っていただき、ありがたく思いました。
本学のこども教育学科にとっては、取り組みを知ってもらえるいい機会です。特別支援学校にとっては、保護者に最新の情報を学んでもらう機会になりますし、先生たちにとっても、さらに地域の小中学校の先生たちにとってもいい学びの機会だと思います。この様な誰にとってもよい、「三方よし」の取り組みは、県内に広がるといいなぁと思います。1日お世話になりました。ありがとうございました。これからも応援させていただきます。
日本特殊教育学会に参加しました。
広島大学東広島キャンパスで開催された日本特殊教育学会第57回大会に参加しました。
この学会は、特別支援教育に関する国内最大級の学会です。
大学教員はもちろんですが、学校の先生方、教員養成の学生や大学院生が参加しています。
大学教員だけでなく、学生の発表もありまして、とても学生にとっても勉強になる機会です。
研究発表やシンポジウム、講演を聞くだけでなく、発表者との質疑など聞くだけでなく、主体的な学びはとても勉強になると思います。
私も昨年度から取り組んでいる本サイトで行なっている研究の経過を発表しました。
CNS(Closed Networking Service)を利用した能動的な学修・研修方法の開発 2
研究参加者の振り返りアンケートの計量テキスト分析から
太田 容次(京都ノートルダム女子大学) 金森 克浩(日本福祉大学)