2019年10月の記事一覧
病気のこどもの未来の教育を探る!最新の5Gを体験!!
京都ノートルダム女子大学特別支援教育ゼミでは、その名前の通り、特別支援教育に関する研究、特に実践に活かせる研究や学修を行なっています。
そこで今回は、関西学院大学丹羽先生のNTTドコモさんでの実証実験に当ゼミも参加させていただきました。模擬授業を京都ノートルダム女子大学2回、関西学院大学2回の計4回行い、環境を変化させた授業の効果はどうだろうというものです。
現在我が国では、病気などにより自宅や病院から通学できない高等学校の生徒を対象に、遠隔地からの授業参加が認められています。
このサイトに掲載されている情報を見てわかる様に、この通知までは、病気で入院したり、長期欠席している高校生は、休むしかなかったのです。でも、ICTで学習できる様になり、一定数単位取得も可能になりました。
さて、これまでは、SkypeやFaceTi me、Zoomなどのパソコンやスマートフォンなどのテレビ電話機能で遠隔地からの授業参加を行なってきました。
でもこの写真にある様に、ビデオカメラが固定されていたり、自由に動かせても自分で操作が難しかったりします。カメラの位置によっては、見たいところが見えないこともしばしばです。
実際に、この画面だと、板書がほとんど見えませんね。授業中だと、カメラの操作をお願いするにもお願いできないこともあると思います。
現在の回線速度と通信容量だと、これでも限界なんですね。
そこで、数年後に実用化される5G回線への期待が高まるわけです。
5G回線だと、もっと自由に、同じ教室にいるかの様な授業参加が可能になると思います。
5G回線を使い、360度自由に見られるカメラを教室の中央に設置することで、遠隔地の授業参加者や参観者は、タブレットを操作し、自由にいろいろな場所を見ることが可能です。板書を大きく見たり、先生の顔を大きく見たり、友達のノートなどを見たりすることも可能です。
こうした最新の技術を使うと、病気の子供の授業も変わるだろうし、先生の研修なども変わる可能性を感じます。
個人的には、テレビ会議ができるだけで感動していたけれど、そこにホワイトボードやプレゼンテーション画面が共有できる様になり、もはやこれで完成かと思っていました。
しかし、今回の5Gでの授業配信を見ると、まだまだ未来はやってくると感じました。こうしたSociety5.0時代の最新技術こそ、特別支援教育で使わない手はないと思いました。これはこれまでも、そしてこれからも大事なことだと思っています。そんな国内でもまだ体験できない学びをしました。
実証実験に参加した皆さん
お疲れ様でした。いい体験でしたね。
リンク集を見直しました!
みなさん
3連休いかがお過ごしですか?大型の台風が来ていますので、被害がないといいですね。
さて、このサイトの特別支援教育関係のリンク集を修正しました。
サイトが移動していたり、閉鎖されていたりすると、見ることができませんので、一つひとつ確認しました。
このリンク集は、特別支援教育コーディネーターの先生からの情報で、特別支援学校の先生方だけでなく、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校の特別支援教育に関わる先生方に役立つように作りました。
以下のような分類で分けていますが、サイト数が増えて163サイト登録していますので、検索窓でキーワードを入れるといいかもしれません。(なぜかスマホだと文字がダブって入力されるので、PCで検索してください。)
- 発達障害などの理解
- 特別支援学級の学級経営
- 個別の教育支援計画・個別の指導計画など
- 生活単元学習って何?
- 自立活動は何をしたらいいの?
- ユニバーサルデザイン授業~通常学級の学級経営や授業作り
- 学習指導案など
- 授業や宿題で活用できる無料学習教材
- 合理的配慮として何をすればいいのかわからない
- 外部機関に相談したいけど・・・
- 特別支援教育とは?行政機関から
- 特別支援教育とは?教育センターから
- 特別支援学校のセンター的機能って?
- 支援技術やコミュニケーション
- 支援技術などを使った授業づくり
- キャリア発達、社会参加と自立
- 学校から
- 大学や研究機関から
- 民間研究団体等から
- リンク集
- 多様な教育的ニーズ
- イベントや研究会・学会
近々多様な教育的ニーズを分けてメニューを作る予定です。
教育実習中の皆さんは、検索している時間はないかもしれませんが、実習中にも参照できるサイトがありますね。
特別支援学校の教育実習が始まるころには、ここもサポートサイトになるといいかもしれません。
- 学習指導案など
実地教育用学習指導案集|京都教育大学 教務情報
京都教育大学の実地教育用学習指導案をPDF型式で掲載されている。
PTA主催の支援機器展
今日は滋賀県立野洲養護学校のPTA主催の支援機器展がありました。ご縁があり、「知的障害のあるこどもの主体的、対話的で深い学びのための支援機器の活用」というテーマで、ミニ講演と支援機器体験を行いました。
オープンキャンパスで展示している教材を知的障害のあるこどもを対象に選りすぐり、支援機器を使わないといけない背景を解説し、実際に体験してもらいました。保護者や地域の小中学校の先生たち、こども下校後は担任の先生たちが熱心に参加されました。
今回で2回目になるこの取り組みは、今年バージョンアップし、午前中は講演会があり、その後体育館で色々な展示を見て回るというスタイルです。
展示も全国から幅広い領域からの展示があり、私自身も興味深いものでした。お隣の展示は、福井県からの展示で、Lee製作室さんでした。座位保持椅子やクッションなどがかなり工夫されているように思えました。
福祉用具の製造・販売 - Lee製作室
お向かいさんは、ラーゴム・ジャパンさんで、不眠や多動の対策としてチェーンブランケットの紹介をされていました。身体感覚の不安に寄り添うかけ布団なんだそうです。
ラーゴム・ジャパン | Next happiness by lagom ideas
さて、私のミニ講演と展示の最終的な人数は数えていませんが、5〜6セットくらい説明と支援機器体験を行いました。皆さんとても興味を持っていただき、ありがたく思いました。
本学のこども教育学科にとっては、取り組みを知ってもらえるいい機会です。特別支援学校にとっては、保護者に最新の情報を学んでもらう機会になりますし、先生たちにとっても、さらに地域の小中学校の先生たちにとってもいい学びの機会だと思います。この様な誰にとってもよい、「三方よし」の取り組みは、県内に広がるといいなぁと思います。1日お世話になりました。ありがとうございました。これからも応援させていただきます。